富山グラウジーズの妙

Bleague

読みトーーーーク(チームスタッツ編)をやろうと思ってチームスタッツを見ていたら面白いデータを見つけたのでそっちをメインに書こうと思います。

ペース

バスケットボールには「ペース」という概念があります。ペースとは

チームの40分毎の攻撃回数

のことです。近年はペースを上げて攻撃回数を増やして得点を取る流行があります。例えば速攻を狙うことでハーフコートバスケットをせずに得点を簡単に取ることができます。他にもオフェンスリバウンドをたくさんとって攻撃回数を増やすこともできます。そのため多くのチームはディフェンスでターンオーバーを狙うorしっかりとディフェンスリバウンドをとって速攻を狙うという戦術が浸透しています。長々と書きましたがにハーフコートで5on5狙うより速攻で1on1とか2on2狙う方が簡単だよねって感じです。

今シーズンのペース(TOP3)

1.富山グラウジーズ – 77.50

2.長崎ヴェルカ – 76.61

3.名古屋ダイヤモンドドルフィンズ – 75.67

昨シーズンは大阪が73.3で1位でしたので、リーグ全体としてペースアップする傾向にあると言えそうです。ここで思ったのが、

ん?富山1位??

長崎や名古屋はリーグトップを走っており納得の順位でしたが、富山が1位??と驚いていました。

(ちなみに、リーグ下位3チームは、琉球・群馬・A東京なのでしっかりとチームの戦術が現れていますね。)

というわけで今日は富山グラウジーズについてさまざまなスタッツを見ていきたいと思います。

基本スタッツ

平均得点(PPG):83.6(リーグ9位)

平均失点(OPPG):92.1 (リーグ最下位)

勝敗:5勝13敗(西地区13位)

FG成功率(FG%):43.9% (リーグ18位)

2P成功率:51.2% (リーグ17位)

3P成功率:29.6% (リーグ24位)

フリースロー成功率(FT%):76.5% (リーグ6位)

平均リバウンド(RPG):39.2(リーグ7位)

平均アシスト(APG):19.9 (リーグ20位)

平均スティール(SPG):8.56(リーグ3位)

平均ブロック(BPG):2.61(リーグ10位)

ターンオーバー(TOPG):14.5(リーグ5位)

速さだけでは勝てない

上記のスタッツからまとめると主に3つの問題点が見えてきそうです。

①オフェンス効率が悪い

FG成功率:43.9%(リーグ18位) 3P成功率:29.6%(リーグ24位)

シュートの成功率が悪いことによって、オフェンスの効率が悪くなっています。100回あたりのオフェンス効率を示すORTGでは富山は107.89とリーグ18位になっています。ペースが近しい長崎は120.81でリーグ1位です。攻撃回数が多いですが、決定力が足りないと言えそうです。特に3Pは改善が必要ですね。

②失点が多すぎる

平均失点:92.1(リーグ最下位)

ペースを速めると当然自チームのディフェンス回数も多くなるので失点はある程度多くなるのですが、ここを改善していきたいです。なぜ失点が多くなるのか数字から見てみると

平均ファール数 23.3(リーグ1位)

ターンオーバー 14.5(リーグ5位)

この数字は関係してそうです。ペースが速くなるということはそれだけ早い判断・高いスキルが求められます。そこでターンオーバーが増えてしまい、相手に速攻をやられてしまうということもありそうです。また、ファール数もリーグで最も多く相手にフリースローを献上してしまっていることがわかります。

DRTG(100回あたり守った時の失点)で見てみましょう。富山のDRTGは118.85でリーグ最下位です。一方ペースが近しい名古屋は93.12とリーグ1位となっています。

まとめるとペースが速い3チームにおいて、オフェンス効率を上げる長崎、ディフェンス効率を上げる名古屋が上位となる一方どちらもまだ高水準にないのが富山

ということが言えそうです。

富山はどっちを目指すべきなのか

富山の主要な個人スタッツ

  • トレイ・ケル(SG):23.9得点(リーグ2位)、FG45.7%、FT89%
  • ブロック・モータム(PF):17.8得点、FG48.6%、3P37.2%
  • ヤニス・モラン(C/PF):12.2得点、6.7リバウンド
  • 宇都直輝(PG):10.0得点、3.9アシスト

主要選手を見てみると、平均得点が2桁の選手が4人おり、なかでもトレイケルは平均得点でリーグ上位の選手です。モータム、モランを昨シーズンから補強してきたことを見るあたり、GMはオフェンスの強化をしたそうな狙いである。おそらくそれは正解でなぜなら

ディフェンスの構築にはかなりの時間がかかる

からである。数シーズンコアメンバーを変えずにいる名古屋も昨シーズンはリーグで12番目の平均失点です。そこからヘンリーなどを加え、一気にディフェンス効率をあげました。富山はHCが変わり、今年B1で上がってきたチームです。メンバーも多く入れ替わりこれからディフェンスの構築をしていく段階にあるでしょう。それならまずはオフェンスに振り切るという選択はありですね。

現在18試合終了時点で270点のファーストブレイクポイントですので平均15点ぐらいを速攻から得点しています。これをもっと増やしていきたいですね。そのためにも、

ターンオーバーの削減と3Pの向上

が必須でしょう。

①ターンオーバーの削減

モータム2.7、ケル2.2、宇都2.2の3人がターンオーバー上位です。この3人はオフェンスでボールを多く持つので仕方がないとして、その下3人の岡田1.8、モラン1.7、ニカ1.6の3人のターンオーバーを減らしたい。もっと上の3人にボールを預けてもいいと思います。おそらくアシスト数が少ないのもボールをシェアする段階での下3人のターンオーバーが原因でしょう。ハーフコートになったらケルやモータムが簡単にしかけてこられた方が嫌だなと島根戦は見ていて思いました。ボールをもう少し主力の3人に預けることでターンオーバーが減っていくのではないかと思います。

②3Pの向上

ここは正直選手を引っ張ってくるのが早いのですが、それはなしとして考えます。明確な補強ポイントですね。

富山の3P上位3人はモータム37.2%宮本33.3%ケル32.4%です。35%以上が1人しかいないことを考えるとやはり寂しいスタッツ。ここは頑張れとしか言えませんが、1つ面白い指標を見てみましょう。

Shot Quality

リーグ平均の選手が同じエリアからシュートを打った際に記録していたであろうeFG%。選手/チームが打っているシュートのクオリティを示す指標の一つ。

要するに良いシュートを打てているかということだと思います。タフショットやプルアップなど難しいショットを打っているとこの数値が下がるということだと思います。(違っていたらすみません。)

この数値で最下位なのがケル49.9%です。リーグ平均の選手が49.9%で決めるシュートをケルは52.1%で決めています。これはチームで1番難しいシュートを打っているということです。それなのに得点や3Pで上位になっています。ここを改善したい。

ケルに簡単なシュート、つまりキャッチアンドシュートをたくさん打たせるためには、他の選手がディフェンスを崩す必要があります。そうなるとやはり最初に名前が上がるのが宇都でしょうか。あと1人ぐらいディフェンスを崩せる選手が欲しいですね。宇都が崩してケルが詰めるという形を作り、オフェンスの効率を上げるべきでしょう。

まとめ

富山はペースが速いがそれが好成績にはつながっていない。それを成績に反映させるためには

オフェンス効率を上げるかディフェンス効率を上げるかを選ばなければいけない

そして、富山が選ぶべきはオフェンス効率を上げるべきでしょう。そのために

他の選手で崩して、トレイケルに楽な形でシュートを打たせるという構築を早めに築くことが重要です。

初めて他チームのことについて調べましたが、とても楽しかったです。この記事書くのに3日くらいかかりました。そして他のチームもやりたくなりましたー!

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