ふとこんな投稿が気になり記事を書いてみました。
※富樫勇樹選手、並里成選手、藤井祐眞選手、鈴木達也選手に次ぐ5人目の達成
え?5人目がセンターのロシター???すごくない?
まぁ最近はヨキッチとかシェングンとかNBAにはパスも上手いビッグマンがいますが、恥ずかしながらロシターがそんなにアシスト上手いというイメージがなかったのでびっくりしたわけです。というわけで

ロシターのアシスト推移
ロシターのレギュラーシーズンでのアシスト推移を見てみましょう
2016-17(栃木):3.2 APG
2017-18(栃木):4.4 APG
2018-19(栃木):4.8 APG(自己ベスト更新)
2019-20(栃木):4.3 APG
2020-21(東京)4.0 APG
2021-22(東京)4.1 APG
2022-23(東京)4.3 APG
2023-24(東京)4.5 APG
2024-25(東京)4.8 APG
2025-26(現在):5.3 APG(キャリアハイペース)
チームが栃木から東京に移籍しても安定してアシストを記録しています。アルバルク東京の試合を何度かみていましたが、こんなにアシストを量産していると思って見ていなかったので想像以上の数字です。
ちなみに、センター登録されている選手では、横浜のダミアンが5.2、ブラクシアーが4.9と続いています。自己ベストを更新した18-19シーズンではダーラム4.5、ギブス3.9なのでセンターをパスの中心に添えるトレンドはBリーグにも入ってきているのかもしれないですね。
キャリアハイ15アシストの衝撃
2025年3月19日の横浜との試合で、ロシターはキャリアハイとなる15アシストを記録しました。しかも、10得点・10リバウンドと合わせてトリプルダブルを達成。素晴らしいですね。試合後のインタビューでロシターは以下のように述べています。
試合後には自身のトリプルダブル達成については「いい結果が出せたと思います」と振り返りながらも、「(安藤)周人やオサ(小酒部泰暉)やほかの選手たちもシュートをしっかり決めてくれましたし、このように15アシストにもつながりましたし良かったです」とチームメートを賞賛した。

素晴らしいコメントですね。単純にチーム全体で80点ですから、10点と15アシストでチームの半分の40点を支えているということですよね。あっぱれです。
3月1日の試合では、23得点・18リバウンド・7アシストという圧巻のスタッツを残しています。ビッグマンがこれほどアシストを量産するケースは、Bリーグ全体を見ても非常に珍しいこと。ロシターは、ポストプレーからのパスアウトや速攻の起点として、攻撃の幅を広げるキーマンとなっています。
パスのうまさというより・・・
ちょうど先の2つの試合がハイライトになっていましたので見てみました。2つの映像を通しての印象は
バウンドパスめちゃくちゃうまい!
バックカットやハイローでの合わせのバウンドパスがめちゃくちゃうまいです。でもそれ以上に
味方選手にコーチングをしている姿が印象的でした。
細かく細かく指示を出して味方選手を移動させています。本人のポジションどりがかなりうまく、必要な位置にいつもいます。また、次にどこの位置まで動けばいいのか考えてから動いていそうです。つまり
アシスト数の多さはパスのうまさ以上にポジションどりのうまさに起因している
と言えそうです。
解説してみましょう
①ロシターのミスマッチを引き出します。
②ロシターがバックダウン(ここでドリブルを4回つきます)
③4回目の後、体をぶつけ、相手とのスペースを作る。
④ヘルプが来たところですかさずコーナーへ
という流れでした。ここでうまいなと思うところは③で相手とのスペースを作ったところです。ボールを頭の上まであげることでディフェンスが3人ロシターに釘付けになっています。
こちらもシンプルなPnRからロシター→サイズとつないでいます。ここでもボールを頭の上に一度にあげることで相手ディフェンスが引き付けられています。やはり
適切なポジショニングから相手ディフェンスを引き出し、パスを捌くというのが印象的ですね。
まとめ
ロシターは現代的なビッグマンと言えるでしょう。ただそれはパスのうまさだけに起因するのではなくポジションどりや相手ディフェンスとの駆け引きのうまさも起因していると言えるでしょう。今後も彼のアシスト力は、アルバルク東京の勝利に直結する重要な要素となるでしょう。

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