1勝1敗で終わった第12節を振り返っていきましょう。(審判のことはさておき)
やはりロースコアの展開
予想通りGAME1は65点(4Qまで)とロースコアな展開になっていきました。A東京はとにかくフィジカルが強いですね。クラーク選手やマカドゥ選手が全く押し込めませんでした。その中で突破口を開いたのはGAME1では津山選手でしたね。3Pシュートでなんとか救ってくれていました。インサイドで押し込めないとみるとスクリーンからミスマッチを作ってインサイドを起点にしていきました。基本的にはこれをやっていればなんとか点は取れそうでしたね。しかし、どちらのチームもオープンのシュートがなかなか決まらず得点が取れませんでした。
GAME1のA東京の3P 6/24(25%)
GAME1の島根の3P 11/29(37.9%)
GAME1のA東京のコーナー3P 2/9(22.2%)
GAME1の島根のコーナー3P 0/3(0%)
A東京の方がコーナーでの3Pが圧倒的に多いです。かなりオープンを作られていました。ここがかなり苦しかったですね。オープンを作られ気持ちよくシュートを打たれていました。GAME2でも同じように2/9という数字でした。A東京はここの数字が上がってこなかったのが痛かったですね。
GAME2では
GAME2の島根の3P 9/22(40.9%)
とかなり改善されています。
特に、ウィングから7/14と高確率で決めています。GAME1でも2でも見られましたが、ミスマッチを作ってインサイド⇨ダブルチームに来られた瞬間、キックアウトという流れが決まっていましたね。逆サイドでしっかりと島根の選手が動いているためA東京はローテーションがうまくいっていませんでした。
GAME1の島根のターンオーバー 13(1Q 5)
GAME1のA東京のターンオーバー 5(1Q 1)
相変わらず1Qのターンオーバーが多い島根。修正力を褒めるべきなのか難しいところ。1Qは東京のフィジカルにかなり押し上げられていました。スクリーンが全くかかりませんでしたね。2Q以降慣れがでてきて、徐々に対応していきました。
一方GAME2ではどうなっていたかというと
GAME2の島根のターンオーバー 6(4Q 1)
GAME2の東京のターンオーバー 4(4Q 5)
調べていないのですが、島根のターンオーバー6は今季最小なのではないでしょうか?しっかりとシュートで終わることができました。GAME2ではインサイドアタック中心に変えたのがよかったかもしれませんね。
FTの差、しかしそれ以上に
GAME1ではFT数が島根8本に対してA東京が27本でした。これは確かに審判が・・・と言いたくなるのもわかります。特にOT終盤の安藤選手のプレーはファールを吹かれてもおかしくなかったと思います。しかし、ファール数を見てみると意外なことがわかります。
GAME1のA東京のファール数 20(前半10後半10)
GAME1の島根のファール数 24(前半8後半16)
トータルファール数はそこまで変わらないことがわかります。まぁ後半はすごく差がありますが・・・
にもかかわらずFTに19本もの差がありました。これはどういうことでしょうか。基本的に4Qまでで20個はファールしたとしても5つずつならチームファールによるFTは0になります。つまり、A東京はチームファールが溜まってからDFを踏ん張った。島根は踏ん張れなかった。(ファールを吹かれた)ということでしょう。特に津山選手、白濱選手はチームファールを確認していたのか疑問に思うプレーがありました。A東京のシュートが外れていたのでなおさらです。逆にA東京はそういうプレーは少なかったですよね。つまり、チームとしての遂行力、バスケットボールIQが足りていなかったということもできるわけです。
また、ファールをもらいにいく島根に対して、しっかりとリングにアタックし、ファールを奪いにいく東京のようにも見えました。この差は大きいかったかもしれません。最後のチョイスがファールドローというのは弱気にも見えました。結果論ですが、しっかりとDFを振り切り、打ちきって欲しかった安藤選手。というGAME1でした。
GAME2では
GAME2のA東京のフリースロー数 22
GAME2の島根のフリースロー数 17
しっかりと修正してきました。(審判が?)少なくともインサイドでファールはかなり吹かれていた印象でした。特に、メインデル選手とエバンス選手のマッチアップではきちんと吹かれていたように感じました。リングに対してファールをもらいにいくのではなく、しっかりと向かって行った結果でしょう。
どうした安藤誓哉、よくやった安藤誓哉
GAME1では安藤選手は17点を奪いました。一見すると活躍したように見えますが、
FG7/22(31.8%)
3P2/11(18.2%)
もともとボリュームシューター(量を打つタイプのシューター)でしたが、安定しませんでしたね。フィジカルでテーブス選手に削られていました。ファールをもらいにいくプレーもなんどかありましたし、実際ファールだろと思うプレーもありました。しかしこの試合ではコールされませんでした。ファールをもらいにいくプレーではなく、ファールを奪いにいくプレーが必要なのかもしれませんね。
GAME2では16得点を記録しました。内訳は
FG6/18(33.3%)
3P3/8(37.5%)
でした。しっかりと取り返したとは言えない内容ではありますが、シュートを打ち切っていたGAME2でした。インサイドへドライブして行ってキックアウトが良かったね。A東京のDFを切り裂いていました。
GAME2での修正点
GAME2で変更した点は起点をインサイドにしてきたことですね。しっかりとエバンス選手やマカドゥ選手にボールが渡っていました。
GAME1エバンス選手のFG 2/6(33.3%)
GAME1マカドゥ選手のFG 5/10(50%)
GAME2エバンス選手のFG 6/12(50.0%)
GAME2マカドゥ選手のFG 7/11(63.6%)
GAME1ペイント内での得点 30
GAME2ペイント内での得点 36
しっかりとペイント内を攻めることができました。やはり今季の島根はインサイドが鍵ですね。しっかりとインサイドでアドバンテージを取ることができれば、どのチームとでも戦うことができます。インサイド起点のアウトサイドという構図は今後も変わらなそうです。
とりあえず1勝もぎとったA東京戦でした。欲を言えば2勝欲しかったA東京戦でした。次節は長崎戦ですね。白濱選手の不在がかなり痛いようにも見えますが、しっかりと勝ちきりたいですね。
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