さまざまな開幕特集から今季の島根スサノオマジックについて考えてみました。
まずはこちらの動画
ポールへナレHCのインタビュー。
その中で注目すべき発言は
「昨シーズンから改善すべき点がいくつかあった。守備そしてサイズだ。その課題はカバーすることができ、補強はうまくいったと思う。
「バズソーという言葉は使わない。プレイスタイルも変わる。」
「今シーズンは特に攻撃の面でペースを遅くし、ボールを回すなどより大きく変化する。」
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「開幕・北海道戦でのポイントは?」という質問に対し、
安藤選手「完成しているチームではないので出し切ること。」
「相手の注目選手は?」
「大きい選手にリバウンドを取られた。」
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昨シーズンはオフェンシブレーティングがリーグ5位と良い数字を叩き出したものの、ディフェンシブレーティングが16位と苦しんだ。復権のためにはチームディフェンスの完成度が鍵を握るだろう。特に新加入の選手は皆ディフェンス力があるため、期待は大きい。オフェンス面は、昨シーズン総得点のうち約半数を安藤誓哉とビュフォードが占めて偏りがあったため、全員で得点する意識を持って臨みたい。今シーズンもプレータイムが偏る可能性があるが、日本人選手のステップアップがチーム力の底上げに繋がるのは間違いない。
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昨シーズンは2人のビッグマン、帰化のニカ・ウィリアムスと控え外国籍のハッサン・マーティンが多く欠場し、思うようにシーズンの激しい流れをコントロールすることが難しい状況に。さらにB1の全クラブからと言っていいくらい島根のBIG3、安藤誓哉、ニック・ケイ、そしてぺリン・ビュフォード(信州ブレイブヲーリアーズへ移籍)に対して激しい包囲網を敷かれ、心身ともに削られ続けながらあと一歩のところでCS進出を逃した。このBIG3の中心となっていたビュフォードを放出し、稼働率が低くかったビッグマン2枚を入れ替えるという、数年ぶりに大きくテコ入れをしたロスターで新シーズンに臨む。
前述したように、ラインナップだけ見れば、十分に西地区の首位争いができる構成だと感じられる。指揮官は4シーズン目を迎えたポール・ヘナレヘッドコーチ。就任2シーズン目から常々言及しているディフェンスの強度という点では、今シーズンが島根の歴史でもトップクラスのディフェンシブチームになるかもしれません。ビッグラインナップをいくつかのパターンで敷けること、ビッグラインナップでも機動力を担保できることが要因となるが、チーム戦術の理解度が深まるまでの時間を得点力の爆発力で乗り切るだけのオフェンス力も兼ね備えていると見ている。
以上の記事をまとめると
①昨シーズンの課題は個人アタック・リバウンド・DFだったということがわかる。
②そのため今シーズンはDFとリバウンドで優位性がとれるようなロスターにした。
③バズソーをやめ、ペースを落としていく。
ということがわかる。
①については概ね同意する。ただDFが悪かったのはロスターの問題というより、ビュフォード選手のメンタル面でのムラっけの方が問題だったと思うけどな。
②についてはサイズアップができておりリバウンド面では今シーズンは向上が見込める。(プレシーズンではロングリバウンドをとられまくっていた印象だったが)
DF面では疑問が残る。ビュフォード選手が抜けたことによりウィングをマークできる選手が減ってしまった。私の個人的な考えだが、DFで大事なのはファールが使えるということ。4ファールのベストディフェンダーより、0ファールのマークマンの方が守れると思っている。そういう面では白濱選手のファールが増えてきたときに誰がマークするのかという不安点がある。クラーク選手やマカドゥ選手がウィングを守れるのか様子を見たい。また晴山選手のDFに期待したい。
③については「そうなの!?」という印象。この現代の高速バスケに真っ向から争うような発言である。近年のバスケでは、いかにペースを上げて、相手の陣形が整う前に攻めていくかがポイントになっている分、多少不安である。ただ、サイズアップし、ミスマッチを徹底的につくというのなら話は変わってくるかもしれない。どのようにミスマッチを作りインサイドを攻めていくかに注目である。
最後に、どの記事やインタビューでも日本人選手のステップアップが大切という話をしているが、その通りである。結局、試合に絡める選手が多いチームが強いのである。短期戦のCSなどでは7人・8人ローテでいいかもしれないが、1シーズンは60試合あり長期戦である。いかに、負担を減らしロスターのメンバーが健康なままCSを迎えるかが鍵となる。昨シーズンはニカ選手やハッサン選手が揃わず、苦しいシーズンを過ごした。そういう意味では、少しでもいいので10人ローテで試合を構築できるようにステップアップに期待したい。
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