代表戦で滋賀のユが現在Bリーグでアシスト1位だと知りました。ところが台湾では1試合目で2アシスト、2試合目では1アシストといまいちでした。もちろん出場時間、役割、システム、負け試合ということもあると思いますが、
アシストの供給先であるセンターの差
という点に注目してみようと思います。
データの算出方法
NBAにはスクリーンアシストという指標があります。これは
選手がスクリーンをセットし、その結果チームメイトがシュートを成功した時に記録されるアシストのことです。数字に表れない指標ですが、現代バスケにおいてはとても大切な指標です。これがBリーグにもあればいいのですが、ないのでどうしよう・・・と思っていました。そもそも良いセンターとは?から始めるべきか?とか色々考えていましたが以下のような指標で調べていきます。ありがとうcopilotくん。
①フィニッシュのうまさ
代替指標:2FG%、BSRPG(被ブロック)、FTR(フリースローの割合)
→ ガードのパス先として確率の高い“終点”になれるか。
②アウトサイドのうまさ
代替指標:3PA(試投量)×3P%
→ ストレッチ要素があるとドライブ&キックやショートロールの選択肢が広がり、PGのアシスト経路が増える。
③出場時間の影響
代替指標:+/-(出場時の得失点差)
→ スクリーン品質など記録外の貢献は+/-に間接的に反映されることが多い
シンプルにスクリーンとシュート上手いセンターいればアシスト伸びるよねっていう話になるのかな。±はおまけぐらいに考えています。どうしたって負けが多いチームはマイナスになるからね。
24-25シーズンのユとセンター陣
52試合平均18:12出場 5.1ppg 3.4ast
滋賀のインサイド陣
デュクリー 2FG49.3% 3FG38.1% BSRPG0.6 FTAr29.6% -6.4
カミングス 2FG54.0% 3FG35.2% BSRPG0.5 FTAr29.7% –8.5
モータム 2FG53.6% 3FG40.9% BSRPG0.9 FTAr26.4% –7.4
カーター 2FG47.9% 3FG13.5% BSRPG0.3 FTAr38.3% –9.9
市岡 2FG48.6% 3FG0% BSRPG0.2 FTAr25.2% –6.3
別に悪くはないが、モータム以外めちゃくちゃいいというわけでもない、かな?ちょっと比較材料がないので次へ行こう。
25-26シーズンのユとセンター陣
18試合平均30:23出場 8.9ppg 7.6ast
滋賀のインサイド陣
オーガスト 2FG61.2% 3FG37.8% BSRPG0.6 FTAr48.4% +0.8
クリーナー 2FG61.3% 3FG42.6% BSRPG0.2 FTAr24.4% +1.9
市岡 2FG75.0% 3FG0% BSRPG0.1 FTAr120% –3.9
市岡はスモールサンプルすぎるんだけど、オーガストもクリーナーもFG%高すぎるよね。昨シーズンと比べてそりゃアシスト伸びますぜって感じがします。オーガストはリング周り72.5%、クリーナーは68.5%だもん。かなりの高確率で決めていることがわかります。この2人を獲得できたことがユのアシストが伸びている要因の1つであると言えるでしょう。
ちなみに2位はニュービルなんですが、センターのフォトゥは2FG70%を超えています。こちらもやはり高確率。
過去のアシスト王はどうだったのか
2016-17宇都直輝 (4.3)2016-17富山ブロック・モータム2FG55.2%3FG37.2%BSRPG0.5
2017-18宇都直輝 (7.7)2017-18富山ブロック・モータム2FG56.0%3FG38.5%BSRPG0.4
2018-19ジュリアン・マブンガ (8.5)2018-19京都デイヴィス2FG61.0%3FG0.0%BSRPG0.6
2019-20富樫勇樹 (6.5)2019-20千葉ジョシュ・ダンカン2FG63.0%3FG34.0%BSRPG0.4
2020-21ジュリアン・マブンガ (7.4)2020-21富山スミス2FG70.7%3FG33.3%BSRPG0.2
2021-22富樫勇樹 (6.4)2021-22千葉ジョン・ムーニー2FG60.1%3FG36.4%BSRPG0.5
2022-23河村勇輝 (8.5)2022-23横浜BCチャールズジャクソン2FG68.6%3FG0.0%BSRPG0.7
2023-24河村勇輝 (8.1)2023-24横浜BCカイ・ソット2FG58.6%3FG30.0%BSRPG0.6
2024-25佐々木隆成 (6.5)2024-25三遠ヤンテ・メイテン2FG58.9%3FG17.9%BSRPG0.4
(19-20シーズン以前は公式サイトに数字が載っていないのでAIに聞きました。間違いもあるんじゃないかなと思います。)
正センターが誰かっていう議論は置いておいてやはりアシスト王を取るチームのセンターはFG%が高いですね。こう並べてみると6割超えている選手が2人いる滋賀はかなりアシストを増やしやすい環境ということになりますし、このままいくと歴代4位のアシスト王になりますね。もっと数字が伸びても良さそうです。ていうかカイソットでアシスト王とった河村すげえってなりました。
というわけでやっぱりアシスト王取るには供給先にはフィニッシュ力の高いセンターいるよねって話でした。だから華麗なパスに注目するのではなくてその先にいるセンターの皆さんにも注目してあげてください。かのマジックジョンソンも言っていましたよね。
得点は1人をハッピーにするがアシストは2人をハッピーにする。

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