日本代表での安藤誓哉に新鮮味を感じたので、安藤誓哉の記事を書きたくなりました。ということで、安藤のスタッツを追ってみよう。
昨シーズンと今シーズンの比較
こういうのはAIが速いので聞いてみた。
島根スサノオマジック(2024-25シーズン)
- 試合数:60試合(全試合先発)
- 平均出場時間:32分40秒
- 平均得点:16.3点(日本人選手トップ)
- フィールドゴール成功率:40.5%
- 3ポイント成功率:29.8%
- フリースロー成功率:82.0%
- 平均リバウンド:2.7本
- 平均アシスト:3.9本
横浜ビー・コルセアーズ(2025-26シーズン・ここまで18試合)
- 平均出場時間:30分56秒
- 平均得点:14.8点
- フィールドゴール成功率:45.5%
- 3ポイント成功率:32.0%
- フリースロー成功率:85.7%
- 平均リバウンド:2.1本
- 平均アシスト:3.7本
比較ポイント
- 得点力:島根時代の方が高得点(16.3→14.8)。
- 効率性:横浜でFG%・FT%が改善(40.5%→45.5%)。
- 役割の変化:島根=スコアリング重視、横浜=ゲームメイク+効率重視。
- 3P成功率:横浜で微増(29.8%→32.0%)。
- アシスト:ほぼ同水準(島根3.9→横浜3.7)。
こんな感じらしい。去年って3P29.8%しかなかったんだっていうところにまずびっくり。
プレースタイルの変化
ついでにプレースタイルの変化も聞いてみた。
島根スサノオマジック時代(2021-2025)
- オンボール主体:ボールを長く保持し、ピック&ロールや1対1で攻撃を組み立てるスタイル。
- スコアリング重視:日本人トップクラスの得点力を発揮し、平均16点超え。勝負どころで自ら打開する役割。
- プレータイム長め:30分以上出場が当たり前で、試合を通してリズムを作るタイプ。
- 特徴:エースとして「攻撃の中心」。ボールを止めて自分で決める場面が多かった。
横浜ビー・コルセアーズ時代(2025-)
- コレクティブ・バスケットボールへの適応:
- ラッシ・トゥオビHCの志向する「人とボールが動き続ける」スタイルにフィット。
- オフボールの動きが増加:スペーシングや連携を重視し、ボールを持たない時間でもチャンスを作る。
- 役割の変化:
- 「オンボール主体のバスケに限界を感じている」と本人談。
- 得点力は維持しつつ、バリエーションを増やす(強弱をつける、止めるタイミングで変化)。
- プレータイムの凝縮:
- 島根時代のように長時間出場するのではなく、短いスパンで高効率なプレーを求められる。
- 狙い:チームオフェンスの中で自分のクリエイト力を発揮し、勝負どころで決定力を見せる。
短いスパンで高効率なプレーって言っても今シーズンも元気に平均30分以上のプレータイムがある安藤くんでした。「オンボール主体のバスケに限界を感じている」という発言は以下の記事ですね。

たぶん昨シーズンも、「ボールを動かし続けるのはいいけど結局誰が攻めるの?」と困ることが絶対にあったと思うので、そういうときに自分の得点力やオフェンスクリエイト力を出していけたら良いかな。僕自身もオンボール主体のバスケに限界を感じているので、そこのバランス、バリエーションを増やしていきたいです。
──安藤選手はボールを持ってナンボ、というイメージが強いので、どんなプレーが見られるか楽しみです。
オフボールの動きも好きなんですけどね。昨シーズンもニック(・ケイ)とやったりもしていましたし。おっしゃるとおり、みなさんがあまり見たことがないプレーをすると思うので、楽しみにしていてほしいです。
島根戦みた感じだとオフボールっていうイメージあんまりなかったんだけど、最近は変わっているのかしら?
もう少し深掘りしてみる
まずはUSG%という数字です。これは、
選手個人が、出場している時間のチームの攻撃を終わらせた割合。チームオフェンスの中での選手の役割の大きさを示す指標の一つ。
つまりその選手のシュートやターンオーバーなどでオフェンスが終わった割合のことです。ボールをたくさんもっていれば必然的にシュートやターンオーバーが多くなるのでボールを持つ時間と比例して多くなると言ってもいいでしょう。
島根時代のUSG%は過去4シーズンで
22.9%→21.7%→29.5%→26.1%でした。
現在の横浜では23.3%です。特に過去2シーズンの島根は安藤にかなりボールを任せていたのでそこから考えればオフボールで動くようになったと言えそう。
Shot Qualityも見てみましょう。オフボールでの動きが多くなっているならより簡単なシュートにつながっているはず。ということはShot Qualityも上がっているはず。
過去3シーズンの島根では、
48.7%→48.4%→48.5%でした。
現在の横浜では49.2%です。微増って感じですかね。そもそもが低すぎるんだよね。その中でeFG%が54.7%あるのですからすごいですよね。リーグ平均の選手より5%も上乗せしてシュートを決めている安藤。島根時代より効率的になっているんだろうね。相変わらずシュートが上手い安藤。
ちょっと気になる数字が・・・
安藤のスタッツを見ていてちょっと気になる数字がありまして、それがOn/Offコートの数字です。
安藤のいる時間帯・いない時間帯のオフェンス・ディフェンスのレーティングの違いを見てみましょう。レーティングはオフェンス・ディフェンスを100回あたり攻めた・守った時にどれぐらい得点・失点するかという数値です。
On-Court
ORTG 107.7 DRTG 119.3 Net rating -11.6
Off-Court
ORTG 119.4 DRTG 111.3 Net rating +8.1
On/Off
ORTG -11.7 DRTG +8 Net rating -19.7
英語と数字をたくさん並べましたが、安藤のいる時間帯だとオフェンスが停滞し、ディフェンスが悪化。いない時間帯はその逆ということになります。
ちなみに、昨シーズンの島根だと
On-Court
ORTG 114.4 DRTG 103.5 Net rating +10.9
Off-Court
ORTG 104.4 DRTG 116.3 Net rating -11.9
On/Off
ORTG +10 DRTG -12.8 Net rating +22.8
と圧倒的にプラスなので個人の問題というよりはチームへのフィットの問題なのかなと思ったり。
ここまでをまとめると
島根時代と比べオフボールの動きが増えたことで効率的に得点をできるようになった。しかし、オフェンス・ディフェンスともに数値上は悪化している
という感じですかね。
実際の試合を見てみよう
数字だけ見ててもわからないので実際に試合を見てみましょう。
見たのは11月15日の滋賀戦です。21点も決めてたので活躍した試合を選びました。
まず、森井とスタートで出てくることによってオフボールで動きやすくしていますね。基本的に、森井がボールを運びながら安藤がオフボールで動いています。昨シーズン、島根ができなかった世界線だ。確かにオフボールでの動きが増えています。でも、結局そこから安藤に預けて攻め始めるなら結局一緒じゃないかなと思ったり。1Qに3本3Pを決め流れに乗っていきます。1本オフボールでスクリーンを使い3Pを決めていました。こういうのは島根になかったものだよね。でも、オフボールでの動きは増えたけど、オフボールでの活躍は増えてないって感じ。そもそも島根時代も自分をおとりにするプレーは苦手なイメージ。前半終盤、安藤1人の時間帯がありましたが、その時間帯は島根にいた時と変わらずなプレースタイルでした。安藤がすごく変わったなと思うのは、
森井と組むとオフボールでの動きが増え、ラベナと組むとお互いの個人能力で生かし合い、1人だとボールをハンドルするといったように組む選手でプレーを変えていたこと。
島根では誰と出ても同じようにプレーしていましたが、横浜ではメンバーに応じて役割を変えています。こういうのはすごくいいよね。見ていていろいろな安藤誓哉が見えて楽しかった。
オフェンスの数字が悪くなる理由を考えてみたんだけど、やっぱり安藤って短い時間で効率的に結果を残すタイプではないんだよね。しっかりとプレータイムとシュートアテンプトを与えてなんぼの選手だと思います。そういう意味では安藤個人も横浜もリズムがつかみづらいのかも知れないですね。安藤が活躍し、チームが勝っている試合しかみていないのでなんとも言えないのですが、シュートが入らない試合で今日みたいなシュートセレクトされるとそれは効率悪くなるかも知れないなぁと。
安藤がいる時間帯にディフェンスが悪くなる理由も考えてみました。ディフェンスって1人だけでするものではないのであくまでも予想でしかないのですが。
①そもそも安藤はあまりディフェンスが上手くないのでクロスマッチアップ(オフェンスとディフェンスでマークが違う)になること
②安藤のいない時間帯は森井とラベナなので安藤が悪いというよりはその2人の時間帯にディフェンスが改善すること。
という2つの理由が挙げられるかと思いました。
①ですが、横浜ビー・コルセアーズは、ディフェンス力の高い森井選手を相手のエースガードに当てることを基本方針としています。一方で、安藤誓哉選手にはオフェンスで大きな役割を担わせるため、守備で過度な負担をかけないようにしたいという狙いがあります。
しかし、森井と安藤が同時にコートに立つと、相手のSG(シューティングガード)が安藤にマッチアップするケースが増えます。SGは通常、PGよりも得点力が高いため、安藤が守ると不利になりやすいのです。
さらに、オフェンスが失敗して速攻やセットに移ると、守備のマッチアップが整わないまま安藤が相手SGを守る状況が続きます。その結果、相手の攻撃が崩しやすくなり、横浜のディフェンス全体が不安定になるという課題が生じます。
マークを戻すのか、そのままつくのかはっきりしない場面がいくつかありましたね。そもそも安藤は島根でもディフェンスをよくサボっていたのですが、横浜だとかなり目立ってしまいます。
②ですが、森井とラベナを並べると+ウィング、外国籍2名というラインナップになるのでフィジカル的にもかなり優位に立てます。その結果ディフェンスの数値が良くなるというのはありそうですね。実際にラベナのオンオフでのディフェンスの数値は-3.36でいるときの方がディフェンスの数値は良くなっています。ちなみに、横浜で数値上、1番ディフェンスがいいのは須藤で-11.55です。森井・ラベナ・須藤の並びはかなり効いていましたね。
あくまでも推測ですが・・・数字ほど悪いという印象は受けなかったですけどね
まとめ
スタッツ面の変化
島根時代はスコアリング重視でUSG%も高く(最大29.5%)、オンボール主体のプレーが中心。横浜ではUSG%が23.3%まで下がり、オフボールの動きが増加。Shot Qualityも微増し、効率的な得点(eFG%54.7%)につながっている。
プレースタイルの進化
島根では「誰と組んでも同じプレー」だったが、横浜では森井と組むとオフボール、ラベナと組むと個人能力を生かすなど、メンバーに応じて役割を変える柔軟性が出てきた。
課題:ディフェンス面
安藤がいる時間帯はディフェンスレーティングが悪化(119.3)、いない時間帯は改善(111.3)。理由は
①クロスマッチアップで安藤がSGを守る場面が増える
②森井・ラベナ・須藤の並びがディフェンスに強い
といったところでしょうか。安藤が元気にプレーしていて良かった。横浜の成績も安藤のスタッツも厳しい感じがしますが、チームにフィットしていくにつれて上がっていくのではないでしょうか。この記事を書きながら、自分はなんとなく安藤のことを見ないようにしていたと気づきました笑。これからは少しづつ見れるようになると思います。頑張れ、安藤!

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