第14節群馬戦

Bleague

厳しい試合となった群馬戦を振り返っていきましょう

予想通りロースコアな展開

第3Qまでは予想通りロースコアな展開で進んでいきます。お互いに要所要所で3Pを決め、つかず離れずの展開が続きます。島根は津山選手がお休みでしたが、その穴を埋める活躍を北川選手がしていました。ある程度空けられていた部分はあると思いますが、しっかりと得点につなげていきました。群馬はなかなか3Pが決まらない展開が続きましたが、細川選手のシュートが入り出し、得点を伸ばしていきます。

点差が離れた第4Q

島根の理想的な展開はロースコアでついていき、どこかで安藤選手やクラーク選手のシュートが入りだし、一気にラッシュをしかけるという展開でした。しかし、今回は群馬に同じことをやられていきました。まず、開始1分でチームファールが溜まります。これがかなりきつかった。これで積極的にDFができなくなった島根でした。かわいそうな笛はあるとは思いますが、目先の2点と将来的なDFを天秤にかけながらDFする必要がありました。そして群馬はフリッピン選手とジョーンズ選手の個人アタックを中心にOFを組み立てていきました。実は前半もこの2人のドライブに対して全く止めることができていませんでした。トップからウィングからどんどん仕掛けていきました。やはり白濱選手や津山選手がいないことの大きさを痛感しましたね。

思い切りのないOF

第4Q残り3分までで島根の得点は1点しか取れていませんでした。その要因の1つに思い切りの悪さがあると思います。島根のスタメンを除くとクラーク選手8本、納見選手が2本、晴山選手が1本しかシュートを打っていません。55本中44本がスタメンのシュートです。一方群馬は、細川選手を中心に61本中35本がスタメン以外のシュートです。単純にチーム状況が違うので比較はできないのですが、試合展開が悪くなると控え選手が思い切りがなくなるのは今年に限らず島根の課題でしょう。ベンチからの起爆剤が欲しいですね。

という意味でもクラーク選手の成績に注目しましょう。

21分31秒出場 7得点 FG2/8 3PFG2/4 TO5

4Q最後に3Pを2本決めましたが、それ以外は目立ちませんでしね。特にターンオーバー5はいただけませんでした。

クラーク選手はここまで平均15.9点をとっています。どんなふうに点をとっていたかなと思い、ハイライトを見てみました。

これは昨シーズンのハイライト

次に今シーズン開幕戦のハイライト

特に昨シーズンのハイライトですが、クラーク選手ってこんなに走れるんだという印象です。どちらかというとポストアップからシュートというイメージでしたが、逆サイドまで走ってシュートのパターンもあるんですね。昨日の試合ではポストアップから逆サイドへのパスがカットされる場面が多かったですね。もう少し思い切り良くシュートを打って欲しいです。というかもう少しボールを預けてもいいのではと思います。

取れなかったリバウンド

チームのリバウンド 島根27(0R6 DR21) 群馬44(0R11 DR33)

ターズスキー選手のリバウンド 14(OR3 DR11)

マカドゥ選手のリバウンド 10(OR2 DR8)

ターズスキー選手相手に全くリバウンドが取れなかった島根。これが2PのFG8/25、セカンドチャンスは3、ペイント内は14点に繋がりました。GAME2ではイーブンまで持っていきたい島根。

というわけでクラーク選手の得点を伸ばし(特に3P)、リバウンドをイーブンまで持っていきたいGAME2ですね。

安藤選手はGAME2終わってから振り返ろうかな・・・

ここから追記分

光の見えたGAME2

一方、GAME2ではリバウンド、ベンチメンバー共にかなり改善されていきました。まずはリバウンド。

チームのリバウンド 島根32(OR8 DR24)群馬25(OR6 DR19)

マカドゥ選手のリバウンド 8

ケイ選手のリバウンド 7

エバンス選手のリバウンド 7

クラーク選手のリバウンド 5

ターズスキー選手のリバウンド 5

ターズスキー選手のリバウンドを減らし、マカドゥ選手以外のリバウンドがかなり増えています。試合を見ていてかなりリバウンドへの意識が変わったように見えました。取れなくてもチップしてなんとかオフェンスリバウンドをとらせないという執念を感じました。

次にベンチメンバー。クラーク選手のシュートに積極性が見られました。こういうプレイをGAME1から見たかった。

クラーク選手 16得点 FG(6/8) 3PFG(3/4) TO 0

晴山選手 6得点 3PFG(2/2) ±10(チームトップ)

この2人の3Pにかなり支えられていましたね。思い切り良くシュートを打つ姿は痺れました。また、納見選手も2本3Pを打っています。ターンオーバーが目立ってしまいましたが、自信と積極性を失わずに今後も打ち続けて欲しいです。

安藤選手について

GAME1,2共に3Pのタッチがイマイチな安藤選手。2試合通じて2/18です。ノーマークで打っているシュートもありますが、なかなか入ってこないですね。安藤選手なのでどこかで調子を上げてくるとは思いますが少し心配ですね。ショットチャートを見てみましょう。

GAME1のショットチャート

GAME2のショットチャート

このチャートを見てわかるように、Above the break(コーナーではない3P)が多いことが非常にわかります。単純にそうとは言い切れませんが、この場所からの3Pの多くはドリブルからのシュートになっています。ドリブルからのシュートはキャッチからのシュートに比べて非常に難しいです。特に安藤選手はボールを持つ時間が長いので難しいシュートを選択せざるを得ない時があります。これまで難しい3Pを決めていた安藤選手ですが、疲れなのかシュートが短いことが多いですね。また、ドライブからのストップも踏ん張りきれず、シュートまで持っていけないことが多いです。安藤選手がリズムを取り戻せるようにキャッチからのシュートを選択できるようなセットが必要なのかもしれません。(そのためにはハンドラーが必要なのですが・・・)もしくは安藤選手がスクリーンをかけるパターンですね。開幕戦のころはやっていましたが、最近は見かけなくなりました。安藤選手がしっかりとスクリーンをかけ、味方もしくは自分がノーマークになるようなセットが必要かもしれません。

勝敗は無常にも、、、

結果は2敗になってしまいましたが、特にGAME2は島根の気持ちが見られた試合となりました。群馬がタフショットを決め続け、最後に勝ちを拾っていきましたが、それ以外はほぼ完璧な試合だったと思います。どこか閉塞感のあったオフェンスがクラーク選手や晴山選手の活躍で少し風通しが良くなり、リバウンドでは全員で参加する意識が芽生えています。負けている時は何かを変えようとしがちですが、本当は何を変えないかが大切です。今季の島根はインサイド中心。リバウンドとインサイドアタックは継続する必要があるでしょう。その上で何を変えていくのかを考えるべきかもしれません。

苦しいですが、安藤選手の記者会見での台詞のように頭を下げず、前を向いて進んでいくしか方法はないです。来週の千葉戦にも期待しましょう。

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