1勝1敗で終えた京都戦、振り返っていきましょう!
島根の面白いDFローテーション
GAME1は島根はおそらく岡田選手対策として面白いDFローテーションを準備してきました。岡田選手のピックアンドロールに対して島根はコーナーのガードの選手がヘルプに行っていました。そして岡田選手のマークマンが、ウィングorコーナーにローテーションしていました。前半はそれが功を奏し、岡田選手からスティールを量産していましたね。ただ後半は京都もコーナーへはパスを出さずに直接ウィングへ繋いでいくなど対策を練っていました。そこの攻防は非常に面白かったです。GAME2にはそのローテーションは見られず、岡田選手とビッグマンのピックアンドロールに対してはスイッチで対応していました。
え?これ負けるの?なGAME1
私は結果だけ見てあとから視聴した組なのですが、何度も「この試合負けたんだよね?」と確認したくなるような内容でした。序盤はリードをされていましたが、ノーマークでシュートを打てていました。また、後半には最大13点のリードをしていました。とても負けるような内容ではなかったですね。昨季の島根はこういう試合を落とすイメージでしたが、今年の島根はこういう試合を勝ち切る印象でした。昨季の島根は大量リードした時に、ビュフォード選手や安藤選手が強気な攻めやタフショットを打ち、ハイライトを作りたがることが多かったです。接戦の場面ではしないようなプレーをリード時にはしていて、追いつかれてしまう印象です。この試合はその悪い癖が出てしまったように見えました。ビュフォード選手はいませんが、13点リードの場面でマカドゥ選手がレッグスルーからミドルシュートを打ったり、安藤選手のドライブからのキックアウトがスティールされたりとかなりお粗末な内容でした。その結果54点からしばらく得点が動きませんでした。
リバウンドの差
前回の記事でカギはリバウンドとターンオーバーという話をしました。ターンオーバーは京都から17個も奪っていました。しかし、リバウンド。これはだめでしたね。
GANE1の島根のリバウンド 29(OR 8 DR 21)
GAME1の京都のリバウンド 50(OR 15 DR 35)
帰化選手のいない(ほぼ出ていない)京都にリバウンドでこれだけ負けていたら勝てないでしょう。今年の島根はインサイドに厚くしたチーム構成です。DFでファイトし、リバウンドをしっかりとる。こういうカルチャーを作っていくはずでした。不運なリバウンドもいくつかありましたが、この数字では勝てません。
マカドゥ選手のリバウンド 3(OR0 DR3)
もちろん相手は外国籍選手でサイズのあるロング選手とジョーンズ選手なのは承知の上で、3というのは少なすぎる数字なのではないでしょうか。
ルーク選手のリバウンド 6(OR3 DR3)
ルーク選手は平均6本のリバウンドなので平均通りと言えばそうなのですが、日本人ウィング(前田選手、川嶋選手)にマークされていることを考えるともっと数字が伸びても良かったのではないでしょうか。特にオフェンスリバウンドで5つは欲しいなぁと思ってしまいます。
オフェンスリバウンドの取れない原因としてビッグマンが外寄り(コーナー)に配置してあることが挙げられると思います。ケイ選手、ルーク選手、クラーク選手と確かにアウトサイドの上手い選手ではありますが、それはあくまでサブオプションとしてのということであって、本来の強みはインサイドファイトできることのはずです。ポストアップやカッティングをもう少し増やしてもいいのではないかと思っています。GAME2ではその傾向が見られ、しっかりとポストアップやカッティングで得点をとっていました。特に、安藤選手がスクリーンの逆をつくカッティングをしていましたね。また、クラーク選手やケイ選手がインサイドで体を張り、ファールを誘っていました。ゴール下での奮闘が多かったこともあり自然とリバウンドも増えていきました。
GANE2の島根のリバウンド 31(OR 11 DR 20)
GAME2の京都のリバウンド 31(OR 11 DR 20)
GAME2の4Qの島根のリバウンド 13(OR3 DR10)
GAME2の4Qの京都のリバウンド8(OR3 DR5)
逆転した4Qだけ見ると京都のリバウンド数を上回っています。インサイドで奮闘し続けた結果が4Qに返ってきましたね。
GAME2での改善点
わかりやすくGAME2ではインサイドを強調していました。特に、ケイ選手、クラーク選手がしっかりとインサイドでシールし、ファールを誘ったりそこからキックアウトし3Pを決めていました。今季の自分達の形を思い出したかのようなスサノオマジック。
島根のペイント内の得点GAME1 26
島根のペイント内の得点GAME2 40
島根のセカンドチャンスポイントGAME1 6
島根のセカンドチャンスポイントGAME2 16
ペイント内での得点、セカンドチャンスポイント共にがとても増えています。やはり今季の強みはインサイド。インサイドありきのアウトサイドであるということを再確認したスサノオマジックでした。
島根の懸念点
1つ不安な点を挙げるとすれば安藤選手のプレータイムがかなり長いということでしょうか。
安藤選手のプレイタイムGAME1 38分
安藤選手のプレイタイムGAME1 35分
オーバータイムだったGAME1は38分、GAME2では35分とほぼフル出場です。結局安定してボール運び、キープができるガードがいないのでプレイタイムが多くなってしまいますね。ちなみに平均プレイタイムは以下のようになっています。
今季の安藤選手の平均プレイタイム 33分(リーグ4位)
昨季の安藤選手の平均プレイタイム 34分
結局、酷使気味だった昨季と変わらないプレイタイムになっています。もともと怪我には強い選手ですが、後半バテてしまわないか心配ですね。納見選手の復帰が待たれます。また、白濱選手、晴山選手+インサイド3人みたいなビッグラインナップでDFを固めるという方法もありなきもしますがね。(OFはお願いクラーク作戦)今後どういう方法でこの問題を解消していくのか楽しみですね。次節は佐賀戦ですね。金丸選手、山下選手の凱旋ということで楽しみですね。
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