安藤誓哉選手、調子悪い説

Bleague

安藤誓哉の今シーズン

安藤選手の今シーズンと昨シーズンの成績を比較して見てみよう

今シーズンの成績 出場時間32.25 得点12.9

昨シーズンの成績 出場時間34.26分 得点20.9

出場時間はそこまで変化していないのに、平均得点が8点も落ちている。また、バイウィーク前の数試合では調子の悪い安藤選手の姿も見られた。

滋賀戦以前の3試合の安藤選手の成績

安藤選手の成績(ここ3試合)平均得点7点 FG9/30 (30%) 3P 4/16(25%)

昨シーズンまでは落としたことのないような3Pも落とす印象があります。実際に衰えているのかさまざまな数字を元に検証してみましょう。

安藤選手の成績を詳しくみてみよう

先ほど得点は述べたので、他の数字を見ていこう。

まずはFG%

今シーズンのFG% FG41%(4.8/11.6) 2pFG45.1%(3.1/6.8) 3pFG35.1%(1.7/4.8)

昨シーズンのFG% FG38.7%(6.8/17.6) 2pFG47.8%(3.5/7.8) 3pFG32.4%(3.4/10.4)

平均得点は落ちていたが、FG%や3pFG%は向上していた。試投数のところに注目して欲しい。

今シーズンは3pの試投数が激減している。確かに今シーズンは3pを撃たずにインサイドへパスをしたり、フェイクをしてドライブをすることが多いような印象がある。

次にシュート以外の成績も見ていこう。

今シーズン リバウンド2.5 アシスト4.0 ターンオーバー1.8 スティール1.4 +−10.9

昨シーズン リバウンド3.3 アシスト2.8 ターンオーバー1.7 スティール0.6 +−4.6

昨シーズンと比べて大きく変わっているのがアシストとスティールである。どちらも大きく数字を伸ばしている。特にスティールは倍以上に増加している。

さらに詳しく見てみよう

今回はBleague Impact Metricsさん(https://b-impactmetrics.amebaownd.com)のデータを参照にさせていただいています。個人のより詳細なデータがありとても面白いですのでぜひ見てみてください。

まずは、安藤選手のUSG%(プレイヤーがコート上にいる間に行ったシュートやフリースロー、ターンオーバー(ミス)などのアクションを、チーム全体のアクションで割った比率)を昨シーズンと比べてみましょう。

今シーズンのUSG% 25.59%

昨シーズンのUSG% 34.75%

PGなのでボールを持つ時間が長くなるのは当たり前なのですが、昨シーズンより10%近く減らしています。ちなみに、島根にいた他の2シーズンは26.73%,25.11%なので、昨季がいかにボールを持っていたかわかる数字となっています。リーグ1位はマークスミス選手が39.74%を記録しています。チーム1位はクラーク選手が35.52%でトップです。

次に安藤選手のTS%(選手が得点するために使ったシュートの本数と得点数の比率)を見てみます。この数字が高いと効率よく得点を決めているということです。ちなみにリーグ平均は54%だそうです。

今シーズンのTS% 51.59%

昨シーズンのTS%52.7%

昨シーズンより微減している。残りの2シーズンは55.6%,55.84%となっている。どのシーズンもリーグ平均の範囲内に収まるといってもいいでしょう。

次にPIPMという指数を見ていきましょう。少し難しい数値で私自身も初めて見ました。PIPMというのはさまざまな数値を参照して、選手個人が試合に与える影響がどれぐらい大きいかを数値で表したものです。

今シーズンのPIPM +6.88(オフェンス+4.58ディフェンス2.33)

昨シーズンのPIPM +3.82(オフェンス+3.82ディフェンス-1.73)

ディフェンスの数値がかなり伸びています。これはスティール数が今シーズン伸びてきたことに起因しているでしょう。リーグでも6番目の記録です。ちなみにチームトップはケイ選手の9.72です。この数字はリーグトップでもあります。

最後にOn/Off Diff(選手がコートにいる時といない時の差)を見ていきましょう。

今シーズンのOnOff Diff On14.6 Off-5.8 NetRTG20.6

咋シーズンのOnOff Diff On7.7 Off +0.8 NetRTG6.9

これは、今シーズン安藤選手が試合に出た時と出ていない時を比べて、オフェンスで100回攻めた時に14.6点も多くチームは得点を取るということです。逆にディフェンスでは失点を5.8点減らしているということになります。その合計であるNetRTGは20.6です。これはリーグで16番目の数値です。やはりディフェンスでの数値の伸びが見られますね。ちなみにチーム1位はケイ選手が34.12でトップです。

まとめ

さまざまな数値を見てきてわかったことは

①昨シーズンよりボールを持つ時間が減っていること(USG%やシュートアテンプト数)

②それに伴って平均得点は落ちていること

③ディフェンス(特にスティール)は改善していること

④効率は良くなっていること(PIPM,NetRTG)

がわかりました。

心配なこと

シュート効率は昔からそこまでよくない選手であることがわかりました。安藤選手は1本1本を正確に決めるというタイプというより、ノってくるとどんどん決めてくるタイプのように見えます。そのためシュートを決めるまでにある程度のアテンプトが必要になります。宇都宮戦などはここぞという時のノーマークの3Pを落とすなど、乗り切れずに負けてしまった試合だと思います。正直、もう少しアテンプトを増やしてもいいのでは?と思ってしまいます。安藤選手のアテンプトが減っても、チームはここまで西地区1位につけています。シュートに対する姿勢、ディフェンスの積極性など昨シーズンまでと違う姿を見せつつある安藤選手。アテンプトを減らしながら自らの効率を求めていくという難しいミッションを遂行している安藤選手の今後のプレーにも注目です。

(Bleague Impact Metricsさんのサイト面白すぎてずっと見てられるなぁ・・・)

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